彼女の重荷になって振られました

高校生の頃、隣の駅にある女子高の1つ上の女の子と付き合っていました。

当時の私は、言葉は非常に古いですがデカダンスを決め込んでいて、「赤ん坊は泣きながら生まれてくる」「生きててごめんなさい」「人生は25歳まで」と、今から思えば限りなくファッションに近い「自己否定」人間で、そういう文章や詩を同人誌に発表して悦に入っていました。悦に入っていたというのは、今から思えばの話で、当時としてはある意味真剣ではありました。

1つ上の彼女とは、そういう同人誌の活動の中で知り合いました。彼女も詩を書いていて、向こうの女子高の同人誌に参加しており、学校をまたいだ読書会を何回かするうちに付き合いだしたのです。

私としては、初めての彼女だったので、どうふるまっていいのかよくわかりませんでしたが、少なくとも、「彼女は俺の自己否定的なところを評価してくれている」と思い込んでいて、もっと楽しい恋人生活を送ればいいものを、いつも暗く、重苦しいデートを重ねていました。

たいがいが、私が死についてのあこがれや、自己否定の話をし、彼女がそれを否定し直して明るいほうに励ましてくれる、という図式でした。今から思えば、そういう励ましてもらえるところに私は完全に甘えていたのでだと思います。そういう意味では、本当にエセデカダンスでした。

その彼女は女子高の付属の大学に推薦で上がり、私は高校3年になってそのまま付き合いを続けていましたが、高校3年の秋に振られました。それは電話で言われたのですが、

「自分がつらい時にも、励まさなくてはならなくて苦しかった」

と言われました。確かに17歳くらいの女の子が毎回、一方的に優しい慈母のように励ましたり、慰めたりするばかりで、自分にとって何の癒しもなければつらかったと思います。ですので振られたのは本当に当たり前の話で、当時の彼女に会えたら、心から謝りたいと思っています。

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